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繊細なマーケティング論⑦ ~STP分析(ターゲッティング)~

はじめに

STP分析はSegmentation(セグメンテーション:細分化)、Targeting(ターゲティング:狙いの集中)、Positioning(ポジショニング:自分の立ち位置確認)の3つを分析する手法です。今回はターゲッティングについてご説明していきたいと思います。ターゲットはアウトライン的にとらえるターゲッティング、n1の対象として定義するペルソナ設定があります。

 

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T:ターゲッティングについて

前回までのセグメンテーションで使った図で説明しますが、実はすでに代替ターゲッティングまでの準備は終わっています。あとは自身の商品・サービスの計画の中で狙いたいところを選択するだけです。

ターゲットを選ぶときはできるだけ細かく区切ったセグメントから選択をしていきます。例えば「20~30代女性のランチ・軽食目的」をターゲットとするか、「40~60代女性のランチ・軽食目的」をターゲットとするかといった具合です。ここでの選び方はプロダクトアウト、いわゆる商品・サービスありきなのかマーケットインでこれから商品・サービスを開発していくのかで異なってきます。プロダクトアウトの場合はこの段階であまりにもかけ離れるターゲットを選ぶのは得策ではありません。新たなターゲットを獲得する・・・というのは聞こえはいいですが実際は求めていない層にプロダクトを届けるのは容易ではありません。ある程度ターゲットを絞れたのならユーザー調査などで受容性を見てから決めるのも選択としてはあります。

 

ペルソナの設定

ペルソナとは商品・サービスを実際に使用することを想定する具体的な人物像のことをいいます。ターゲットはアウトライン的にとらえた表現、ペルソナは具体的にとらえた表現として考えてもらえるとよいかと思います。

なぜこういったペルソナ設定が必要なのかというと、商品・サービスを届けたい相手をメンバー全員で方向をしっかり合わせるためという側面が強いです。よく商品企画をやっていると同じターゲットで話を進めていたはずなので細部の部分が微妙に認識が違ったりすることがあります。いろいろな価値観を持った人通しで仕事を進めるのでそういったことは必ず起こりますので共通認識として設定することでそこの齟齬を防ぐことができます。一人で進めている方にはあまりメリットはないかもしれないですが、自身の頭の整理ができますのでターゲッティングを行った後はまとめておきましょう。

ペルソナ設定をするうえで気を付けてほしいのは、その人物が「ターゲット層に本当に存在するリアルな人物像なのか?」ということです。よくペルソナ設定をする際にとても美化された人物像をみることがあります。例えばカフェ巡りが好きで美意識が高く、毎週ジムに通い、エステ・ヨガも・・・なんていいう人物像を見ることが結構ありました。そんなストイックな人どんだけおるん?とならないようにリアルな人物像を心がけましょう。

 

まとめ

ターゲッティングについての手法についての紹介でした。ターゲットを絞る際には実現性と合わせて、どれくらいの市場規模をとれる可能性があるのかも調べておくと事後の説明で説得力が増していきます。