業界人なら知っておきたいあのヒット商品の誕生話
先日業界ニュースを見ていたら下記のような記事がありました。
雪印メグミルクのさけるチーズですが、もう発売から30年以上たつ大ヒット商品です。この商品はチーズながらも「手でさいてたべる」という新しい食べ方を提案をするという「食べ方」のイノベーションを起こした商品であると思っています。
プロダクトアウトとマーケットインの複合開発
開発秘話がウィキペディアにあったので参考までに。
概要[編集]
山梨県の小淵沢にある雪印メグミルクチーズ研究所で、ナチュラルチーズを作る途中で引っ張るとさける物性であることから、チーズがさけると楽しいのではないかという遊び心から誕生した。1980年よりストリングチーズとして販売開始。当初はしお味とスモーク味の2種類であった。
開発自体は市場性があるから開発したというわけではなく、こういうのが出来たらおもしろいから開発したということなのでプロダクトアウト型の商品開発であるといえます。ですが、おそらく開発担当者の頭の中にはさきイカが頭にあり、おつまみシーンにこういったものが提案出来たらいいなという想いもあったと察します。
チーズにおいてこれまでにない、新たな食シーンを提案したことは本当にすごいことだと思います。こういった商品を作れるのはプロダクトアウトしかありえませんね。
苦労したであろう点
今でこそメジャー商品ですが、おそらく販売から10年くらいは苦戦した時期があったのではないかと思います。それは商品名が理由です。発売当時はストリングチーズという名称で売られていたようです。今のさけるチーズになったのは1995年とのことだったので、このあたりから爆発的な成長があったのでしょう。それだけ商品名は大切です。
ストリングチーズでは何者か全くわからないですが、さけるチーズといえば利き手も興味が持ちますし、何より覚えやすいです。
商品名の覚えやすさ、読みやすさはとても大切です。それがわからずかっこつけて意味の分からない横文字商品を作る人の多いこと多いこと・・・
まとめ
さけるチーズはプロダクトアウトから生まれ、それにふさわしい商品名となったことで大ヒット商品へと進化したと分析しています。遊び心が商品開発に生きた結果として心に留めておきたいですね。
*1:wikipwdia さけるチーズ