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食品業界ニュース 2/28分

気になったニュースを紹介します。

食品業界で長らくマーケ担当として業務を行っております私が気になったニュースについて取り上げていきたいと思います。

 

食品の値上げについて

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値上げラッシュについては皆様うんざりしているところかと思いますが、こちらは業界人から言わせてもらうと仕方のないことだと思ってしまう部分もあります。

まず日本の食品は安すぎです。圧倒的な品質を持つのに先進国とは思えない販売価格のまま推移してしまっているため、ほとんどを人件費の安い原材料に頼らざるを得ず、為替の変動での影響は非常に大きいです。正直あと5年は値上げし続けてこれまでの分を取り戻しに行くんじゃないかと個人的には思っています。

その後は食品業界のあり方も変わってくる(薄利多売から本当に必要な人に届ける受注生産へ)と思っていますし、フードロスの観点からも決して悪いことではないと思っていますので、今後のリーディングカンパニーの動きに注意ですね。

 

SDGsについて

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SDGsはもはやどこでも聞くような言葉となってきましたね。

食品メーカーにとってSDGsといえばほとんどが環境問題を絡めた「脱プラ」の取り組みですが、今回も例も漏れず脱プラの話を小学生に講義したようですね。

こういった活動は本当に重要なのですが、企業としてはいかんせんお金になりません。ですのでこういった素晴らしい活動を行う企業はどんどん周知を広めていきたいですね。

 

新ターゲットの獲得へ

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QBBのベビーチーズといえばだれもが知っているチーズでロングセラー商品です。ロングセラー商品に必ず付きまとう悩みといえば、「ターゲット層の老化」です。

おもしろいことに初発でヒットした商品は5年、10年たつと初期のターゲット層からちょうど経過した年齢分だけ年齢層が上にシフトしていきます。これは最初にファンだった人が層のまま年を取ったから起こる現象ですので、ターゲットの若返りを図らないとそのブランドはどんどん年を取っていくということになるのです。

今回のベビーチーズもおそらく同じ理由でターゲットを若返らせる取り組みを始めるということなんでしょう。ということは今のブランド戦略があまりうまくいっていないといっていることなのでしょうか・・・などと邪推してしまいますね。

 

以上気になった食品ニュースでした。