繊細な世界

繊細なサラリーマンはマーケティングが得意。筋トレが趣味です。

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苦手をわざわざ我慢する必要なんてない

マイナスを以下に減らすかが重要ではない、弱点は克服しなきゃいけないわけではない

私がとらわれていた「しなきゃ」

LIFULL STORIES
by LIFULL STORIES

 

お題

苦手なことを克服することにとらわれていた日々

 

昔から何に影響されていたのか、オールラウンダーなことこそが正義だと信じておりました。それは勉強も運動もできる・・・というのは除くという何ともご都合主義なのですが・・・笑

 

オールラウンダーといえば例えば中学時代は野球をやっていたのですが、自分は野手だったので走攻守そろった選手こそ理想という選手像があり、それこそプロ野球選手で言えば松井稼頭央選手に憧れる日々でした。

自分は今だからこそ自覚できているのですが、スポーツをするにしてはあまりにも小手先の技術のことを考えすぎてしまう癖があるため、極端に苦手なものを要素として残しておくのはよくないと考えておりました。もともと運動神経はよかったので足は速く、反射神経もよいので守備範囲も広く、それなりに肩もあるという状態の選手でした。しかしながらいかんせん流し打ちが苦手でそればっかり練習してしまったせいで自分の選手としての魅力がかなり半減してしまったように思います。

 

また高校時代はテニスをしていたのですが、フォアハンドが苦手でバックハンドが得意、サーブは得意でレシーブは苦手という何ともアンバランスな能力になっていました。やはりこの時も苦手を克服することに多くの時間を費やしてしまっているせいで、身体能力では他を大きく凌駕していたのにスキルが中途半端なせいで全く勝てないままテニスを終えることとなってしまいました・・・今思うと性格的に全く向いてなかったですね。

 

こうしてあまりスポーツに対していい思い出はなかったのですが、練習やその競技の研究はかなり熱心にやっていました。

そういった経験が今の社会人になって生きていると思います。

特に社会人になって輝くようになったと感じたのは、苦手なことから逃げ続け、得意なことで能力を伸ばすほうが周りにいい影響を与えるということに気づいたからです。

 

もともとは総合職なので総合・・・つまりオールラウンダー!と思っていたのですが、企画職についてから自分の自己分析を掘り下げることで大きな成果につながるようになりました。

 

この経験から自分はきっとアンバランスな能力をもって生まれたからこそバランスを求めてしまったのだと感じました。時代がきっとアンバランスを許さなかった・・・とでも勘違いしてしまったのでしょう。

 

もっと早く気づいていたら、誰かが教えてくれていたらと思うこともないわけではありません。野球の時だって流し打ちなんかせずフルスイングで引っ張り打ちを極めていれば・・・テニスの時だってサーブとバックハンドにすべてをかけてそれ以外はかわすスタイルを確立できていれば・・・失われた時は戻ってきません。今あるカードで勝負するのが人生です。

 

きっとこれからも多くの苦手と対峙するでしょう。でも私は苦手からは逃げ続けます。そして自分の得意な土俵に持ち込みます。これこそが齢32にしてたどり着いた心理なのです。